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書籍・雑誌: 2009年1月 Archive

日本SFをアメリカで翻訳販売するレーベル「Haikasoru」、夏創刊

本とか音楽とかニュースとかによると、アメリカの出版社VIZ Mediaが日本SFを翻訳出版するレーベル「Haikasoru」を創刊、初期ラインナップに小川一水『The Lord of the Sands of Time時砂の王)』、桜坂洋『All You Need Is Kill原書)』、乙一『Zoo原書)』、野尻抱介『Usurper of the Sun太陽の簒奪者)』の4作品を翻訳すると発表しました(ニュースリリース(英語))。

Viz Mediaは小学館、集英社および小学館プロダクションの出資で設立した、日本の漫画やアニメの翻訳出版をメインにしている出版社。小説では既に『灼眼のシャナ』『空色勾玉』、『ブレイブ・ストーリー』などの英訳出版を行っています。

「Haikasoru」の由来は、P.K.ディックの『高い城の男(The Man in the High Castle)』の「High Castle」を日本語風に発音してみたものらしい(cf. ICv2)。公式サイトの天守閣画像といい、なんか日本のイメージが偏ってる気がする。

4作品は既にAmazon.co.jpで予約が始まっています。Amazon情報によれば『時砂の王』『All You Need Is Kill』が7月21日、『ZOO』『太陽の簒奪者』が9月15日発売の予定。表紙画像も登録されてますね。

原書(単行本・文庫版があるものは全部)と英訳版との表紙比較をしてみました。

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角川つばさ文庫創刊ラインナップ

角川グループが角川つばさ文庫を新創刊して児童文庫レーベルに参入し、初期ラインナップ15作品を発表しました。創刊は3月3日、4月以降は15日発売です。

オリジナルとベストセラー、ノベライズ、ノンフィクション、海外の名作の五本柱。オリジナルは書き下ろしで、ベストセラーというのは人気作品を児童向けに読みやすくしたもの、ノベライズは言うまでもなく。ノンフィクションは児童向けに読みやすくしたものとつばさ文庫オリジナルが交ざってます。海外の名作は翻訳児童書の文庫化みたいなものかな。

オリジナルは4冊。

愛川さくらさんという人を知らないのですが、新人? 検索すると同名のモデルが出てくるんですが。あさのますみさんは声優の浅野真澄さんの執筆・創作活動名義。童話作家としての初の単行本になるのかな。楠木誠一郎さんは時代小説や歴史うんちくの執筆活動を行いながら、講談社青い鳥文庫のタイムスリップ探偵団シリーズを書いています。『きみに贈る つばさ物語』はアンソロジー。

ベストセラーは5冊。

有名作品が多いのであまり説明しませんが、山本文緒さんの『チェリーブラッサム』ってコバルト文庫の『ラブリーをつかまえろ』の改題なのね。知らなかった。『スレイヤーズ1 リナとキメラの魔法戦士』は南房秀久さんによるリライト版。後述の「ノベライズ」に入れた方がいいんじゃ? ナーガとガウリイが同時に登場する展開って本編にはなかったような。

ノベライズは2冊。

どちらも3月公開の劇場版アニメのノベライズ。映画公開あわせとはいえ、「何故これを?」って思いがわいてきます。小説侵略!ケロロ軍曹は既に5作発売されているので、順次つばさ文庫入りするのかな。

ノンフィクションは3冊。

『夢の力こぶ』は書き下ろしです。『電池が切れるまで』は『「電池が切れるまで」の仲間たち―子ども病院物語』著者本人による子供向けのリライト。

海外の名作は1冊。

角川つばさ文庫は「文庫と言いつつサイズは新書」という児童書レーベルのパターンと同一です。

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「生協の白石さん」とうとう顔出し

生協の白石さん お徳用エディション

夫から「mixiニュースで生協の白石さんが顔出ししてるぞ」と聞いたので調べてみたら、ほんとに顔出ししてました。

夫が見たmixiニュースの元ネタはYOMIURI ONLINEのついに素顔を披露!「生協の白石さん」大学の広報大使に。東京農工大の広報大使に選ばれたというニュースで、東京農工大の学長と並んだ写真が掲載されていました。39歳には見えない若々しさ。

現在は東京農工大の生協から2008年11月に異動して、東京インターカレッジコープ(キャンパス内に生協がない学生たちが個人で入会する大学生協)の渋谷店に店長として抜擢されたそうです。新天地でも味わいあるひとことが読めるのかな?

顔出しニュースのせいか、Amazonで『生協の白石さん』だけでなく『生協の白石さん 木洩れ日』(CD付エッセイ、生協以外で書いたひとことが収録)、『生協の白石さん お徳用エディション』(増補版)のランキングが急上昇です。

ちなみに、生協の白石さんブームを作ったブログがんばれ、生協の白石さん!は、ブログ著者が東京農工大を卒業したので2008年3月末で更新を終了しました。asahi.comで更新終了がニュース記事になった時は「炎上でもない更新終了がニュースになるのか」と驚きました。

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萌え科学技術白書『神秘の海を解き明かせ』は既に一部で大人気だったのね

長男(小学五年生)が学校からもらってきたという学習まんが子ども科学技術白書6 「神秘の海を解き明かせ」の登場人物がなんだか萌えキャラっぽかったので長男が学校からこんなのもらってきたと報告したところ、椎出啓さんから「な......なんだと......!?」「未来を開く夢への挑戦って......何か別のものが開く ぞ、多分......っ(笑)」「PDF開いてみた。やばい。これはやばい(笑) は(い)てな(い)ようせいを 越えるかも知れない(笑)」というすばらしい反応をいただいたので、ちょっと調べてみました。

すると、通信用語の基礎知識主役の海の精ミーコが萌えキャラであったため、一部で大人気となった。と。

これ、発行が2005年3月31日付なのね。4年も私のアンテナにひっかかってなかったのか! つうか、発行から4年もたってからうちの子に配布されたのはどういう理由なんだろう。

ちなみに、文部科学省のページから全ページPDFで入手できる他、Amazonセブンアンドワイiconbk1楽天ブックスなどで購入可能です。

子ども科学技術白書は9作目まで発行されていますが、さすがにあからさまな萌えキャラは海の精ミーコぐらいのようです。

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2009年今年あったらいいな十選

今年も「あったらいいな十選」やっちゃうよ。例によって少女小説に偏ってます。

以下、思い入れたっぷりに。

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「2008年今年あったらいいな十選」の結果

そういや2008年今年あったらいいな十選の結果まとめをしていなかったな、と思い出しました。

少女小説からアニメ新作
伯爵と妖精がアニメ化しました。地上波深夜枠。見てないんだけどどうだったんでしょう。
銃姫完結
しませんでした、ええ。高殿円さんのブログによると10巻を今書いてるところだそうです。今度こそちゃんと終わって欲しいです。
BLOODLINK5の無事発売
出ました。6巻も出て完結しました。どう見ても「和志編完」ですけどね。『果南の地』復刊という話はどうなってるんでしょう
魍魎の都の続編
花に嵐の喩えもあれど 魍魎の都』と『魍魎の都 姫様、それはなりませぬ』が出ました。ただ、打ち切られエンドのような気がしてどうにも。ツンデレカップルならもうちょっと引っ張るだろ―、なんて思ってしまいました。
エノーラ・ホームズの事件簿の続編の翻訳
エノーラ・ホームズの事件簿―ふたつの顔を持つ令嬢』が出ました。めでたい事に第3巻以降の翻訳も決まってます。楽しみ楽しみ。
ユーフォリ・テクニカの続編
出ません。やっぱりきちんと終わっている作品の続編を望むのがよくないのでしょうか。
ポリ赤の新刊
神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン』『神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン』『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1』出ました。今後もキネティック・ノベルのノベライズが出る予定。明らかに仕事しすぎなので、だんだん榊さんの体調が心配になってきました。
友桐夏さんの新作
出ません。本気でフェイドアウトになってしまうのでしょうか。
七姫物語の新刊
七姫物語〈第5章〉東和の模様』が出ました。順調にお話が進んでいてうれしいです。1年に1冊でいいので続刊を期待しています。
十二国記の新刊
yom yom vol.6に短編「丕緒の鳥」が掲載されました。なんと6年半ぶり。一度書けなくなったシリーズはなかなか書けるようにはならないのかなあ。
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