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書籍・雑誌: 2010年8月 Archive

「このライトノベルの続編マダーの会」入会済一覧

中途半端なところで止まっていて、続きが待ち遠しいライトノベルの一覧です。

私が読んでいないもの、読んでいても「続きは別にいいや」なものは入っていません。あと、半年開いている程度だと入れていません。

小野不由美「十二国記」シリーズ(講談社X文庫ホワイトハート)
外伝短編が新潮社のyomyomにときどき掲載という状態です。本編、というか、泰麒と李斎が旅だった後どうなったかがわからずじまい。一時は何の音沙汰もなかったぐらいなので、外伝短編だけでも公開されるだけましではあるんですが。気になってしょうがない。もしや新潮社で刊行ってことに?
高野和「七姫物語」シリーズ(電撃文庫)
もともと1年か1年半に1冊出る寡作なシリーズではあるのですが、2008年に第5巻が出て以来、2年以上音沙汰がありません。5巻で政治状況が大きく動いて、「これは物語の終焉が見えてきたか?」と思ったら止まってしまいました。ああ。そもそも他で書いている様子もなく、いろいろ不安です。
高殿円「そのとき」シリーズ(角川ビーンズ文庫)
高殿さんのパルメニアもののうち、3つめのシリーズ。現在ルルル文庫で刊行している「プリンセスハーツ」の100年ぐらい前のお話になります。メリルローズ(本物)の祖父の叔父あたりの世代。もうね、悲劇の終幕を予感させるシーンを提示して打ち切り? って状態。高殿さんはこれ以降ビーンズ文庫でお仕事をしていないようなのがさらに追い打ちをかけます。どこかで続編刊行してくれないかなあ。
高殿さんといえば、「ファミ通文庫の『カーリー』の続きマダー」もあります。
小林来夏『キスとDO-JIN!』(もえぎ文庫ピュアリー)
世間知らず腐女子お嬢様の同人漫画家サクセスストーリー(ラブ入り)で、なんだかラブ方面が不穏な空気を醸し出してきたなーと思ったら、レーベルがなくなってしまいました。なんてこったい。他のはシリーズものとしては終わったことにしても大丈夫だったような記憶があるのですが、キスDOは終わってる感じがしてないです。続きがどうにかならんのかなあ。
秋山瑞人・古橋秀之「龍盤七朝」シリーズ(電撃文庫・メディアワークス文庫)
中華ファンタジーシェアードワールドで、1冊ずつ刊行している状態です。どちらもストーリー的にはあと1冊でひとまとめになりそうなんですけど、その1冊がいつ出るかさっぱりわかりません。
犬村小六『レヴィアタンの恋人』(ガガガ文庫)
世紀末覇王伝説じゃなかったアフターバイオハザード異能格闘。実は切りのいい3巻まで読んでいて、4巻は手をつけてません。新章突入したところで止まってるらしいので。『とある飛空士への恋歌』の方に集中してるんだろうなあ。
ナンシー・スプリンガー『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズ(ルルル文庫)
5巻までは順調に翻訳されてきた『エノーラ・ホームズの事件簿』が、最終巻を残して訳が止まっています。原書最終巻が2010年5月刊行なので、翻訳作業中なのだと思いたいのですが、最近のルルル文庫は翻訳が出なくなってしまったのが心配どころ。最後の1巻なのでぜひルルル文庫での翻訳をお願いします。
古龍「マーベラス・ツインズ」シリーズ(GAMECITY文庫)
以前に一記事にまとめたので多くは言いません。最終章を前に足踏み状態でレーベルは休止状態。もう別の会社で出し直してくれたっていいよ状態です。

他には、有名どころだと、年内に出ると言われつつ年内があと4ヶ月になってしまった『涼宮ハルヒの驚愕』とか、発売予定日から9年たってしまった『E.G.コンバット Final』とか、がれきに埋もれて20年たった『カル・ランシィの女王』(その後外伝が1993年に出ている。もちろんその後は音沙汰がない)をはじめとした前田珠子さんの作品の数々とか、「赤いモルダウ」がなんだかわからないまま16年たってしまった『まんが家マリナ赤いモルダウの章』とか、大人の事情(版権的な意味で)で中断してしまった『蓬莱学園の革命』とか、「1」とナンバー振られているのに続きが出ない『ミナミノミナミノ』『フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に』『MA棋してる!』とか......いかんキリがなくなってきた。

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平安時代の実在人物が登場するライトノベル(ほぼ少女向け)

平安時代ものライトノベルは山ほどあれど(特に少女向けに)、きっちり実在人物が登場するライトノベルは多くはありません。私が知っている平安時代実在人物登場ライトノベルを推定作中年代順でまとめてみました。まだまだありそうなので情報求む(特に古い作品)。

桓武天皇時代

宮乃崎桜子『黄金の花咲く ―龍神郷―
主な実在人物:坂上田村麻呂、アテルイ(「アテリー」と表記)
アテルイの乱を背景にした悲劇の恋愛ファンタジーです。1巻もの。

嵯峨天皇時代

結城光流『篁破幻草子
主な実在人物:小野篁、嵯峨天皇、酒人内親王他
伝承中の小野篁や『篁物語』を下敷きにした、怨霊討伐物語です。鬼と化した篁が『少年陰陽師』の現代パロディ短編に登場していたのを覚えているのですが、本編で登場しているかどうかは確認とれてません。情報求む。全5巻。

朱雀天皇時代

如月天音『平安ぱいれーつ
主な実在人物:藤原純友、安倍晴明他
承平天慶の乱を純友側を中心にファンタジー要素満載で描いています。少年晴明があまりにも人の話を聞かない自信過剰男でびっくり。全3巻。

不明(朱雀天皇から村上天皇時代)

瀬川貴次 『暗夜鬼譚
主な実在人物:賀茂保憲、安倍晴明他
破格の出世で蔵人に任ぜられた少年が、怨霊だの妖怪だの呪術だのに巻き込まれる魑魅魍魎譚。承平天慶の乱後を背景にしています。美貌の少年陰陽師・一条は晴明だよね? スーパーファンタジー文庫全17巻、コバルト文庫全6巻。
藤原眞莉『姫神さまに願いを』晴明編
主な実在人物:安倍晴明、賀茂保憲他
『姫神さまに願いを』本編は戦国時代メインですが、平安時代メインの晴明編があります。どの時期かは明記されてなかったはずですが、晴明が若いのでここに入れました。書いてあるようでしたらどの辺だったか教えてください。全8巻(晴明編のみ)。
結城光流『我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明
主な実在人物:安倍晴明他
『少年陰陽師』の番外編的作品。若いころの安倍晴明の物語です。1巻もの。

村上天皇時代

松田志乃ぶ『平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり
主な実在人物:冷泉天皇、藤原兼通、藤原伊尹、藤原兼家他多数
宮廷ロマンス+ミステリです。女性キャラクターは必ずしも史実通りというわけではありませんが、実在名の男性キャラクターは解釈違いはあってもだいたい史実通りのようです。8巻まで刊行、継続中。
渡瀬草一郎『陰陽ノ京
主な実在人物:慶滋保胤、賀茂光榮、安倍吉平、安倍晴明他
陰陽バトルファンタジー。電撃文庫『陰陽ノ京』は慶滋保胤主人公ですが、『陰陽ノ京 月風譚』では賀茂光榮が主人公になっています。電撃文庫全5巻(?)、メディアワークス文庫1巻刊行済、第2巻刊行予定。

『嘘つきは姫君のはじまり』と『陰陽ノ京』はほぼ同年代です。『嘘つきは姫君のはじまり』では村上天皇の皇子はまだ誰も元服していない状態ですが、『陰陽ノ京 月風譚 黒方の鬼』において第四皇子為平親王が元服しているとの言及があることから、少なくとも『陰陽ノ京 月風譚』は『嘘つきは姫君のはじまり』の数年後と判断できます。

円融天皇時代

本宮ことは『魍魎の都
主な実在人物:清少納言、橘則光、頼光四天王、慶滋保胤、藤原道長他
退魔バトルファンタジー。外伝の方が先に出るという変則展開でした。清少納言、橘則光と藤原道長ってほぼ同い年なんですね。全4巻(本編2巻、外伝2巻)。

一条天皇時代

藤原眞莉『清少納言 梛子
主な実在人物:清少納言、藤原定子、安倍晴明
『姫神さまに願いを』晴明編に登場する弧精・梛子が転生して清少納言に、という設定の騒動記。清少納言が好奇心旺盛でいろいろ首突っ込んで話を作るのは基本みたいだ。全3巻。
結城光流『少年陰陽師
主な実在人物:安倍晴明、藤原彰子、藤原道長、藤原行成他
陰陽バトルファンタジー。主人公は晴明の末孫(吉昌の末息子)ですが、どうやら実在はしない模様。彰子の扱いも変則的です。31巻まで刊行、継続中。
霜島ケイ「封殺鬼 鳴弦の月」
主な実在人物:安倍晴明、藤原道長、源頼光他
陰陽バトルファンタジー。大江山の盗賊首領の鬼・酒呑童子が晴明らに出会った話。大江山討伐前夜です。『封殺鬼 鳴弦の月』所収の短編。
宮乃崎桜子『斎姫異聞』『斎姫繚乱
主な実在人物:藤原道長、安倍晴明他
主人公の元に亡き円融院の皇女が降嫁、しかし彼女は「神の子」と称し不思議な力で魔を狩っていた。架空平安ものだと思っていたら年代がはっきりしていて道長や晴明がしっかり登場していました。『斎姫異聞』全15巻、外伝全1巻、『斎姫繚乱』全13巻。

『清少納言 梛子』と『少年陰陽師』の順番は微妙です。『清少納言 梛子』に彰子入内話がなかったはずなので前後を決めてみました。「封殺鬼 鳴弦の月」はどこに入れるか悩みどころ。『少年陰陽師』に大江山ネタあったっけ? 『斎姫異聞』を調べてみたら「寛弘2年(1005年)」と明示されてました。

三条天皇時代

毛利志生子『外法師
主な実在人物:賀茂道平他
民間の呪術師「外法師」を主題にしたシリーズ。賀茂道平は実在する陰陽師でした(Google検索したら「道平が作成した暦が間違っていた」なんて記事がひっかかった)。全6巻。

崇徳天皇時代から後白河天皇時代

宮乃崎桜子『飛天のごとく
主な実在人物:藤原頼長、西行、平清盛他
「保元の乱における中心人物、両刀使いの悪左府こと藤原頼長が実は女性だったら」な悲劇。正妻の幸子さんがほんといい人で、彼女を亡くしてから暴走が歯止めかからないあたりが悲しい。全2巻。

後白河天皇時代

霜島ケイ「封殺鬼 影喰らい」
主な実在人物:安倍泰親、藤原忠通、藤原頼長、九条兼実他
陰陽バトルファンタジー。保元の乱前夜の不穏な空気を描きます。なにげに「日本三大悪妖怪(酒呑童子、玉藻前、崇徳上皇)」勢揃い。封殺鬼選集およびルルル文庫版『封殺鬼 鳴弦の月』所収の短編。

源平モノはパス

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