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読んだ本: 2007年3月 Archive

2007年3月に読んだ本その他

今月読んだ本リストと、簡単な感想をば。今月は読書量が多かったので分割します。 その他10冊。今月読んだ本のライトノベル編小説編歴史編あります。

新世紀未来科学』は、発売を知っていたのに読むのを忘れていた本。気がついたら入手困難になってるじゃないですか。しかもこういう最先端科学ネタは陳腐化しやすいし。さすがに現在の科学技術に対応した本は出ないか。

機動戦士ガンダム一年戦争全史 上―U.C.0079-0080 (1)』は歴史群像シリーズのフォーマットで機動戦士ガンダムを語るというもの。表紙もなんだかそういうイメージです。

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2007年3月に読んだ本歴史編

今月読んだ本リストと、簡単な感想をば。今月は読書量が多かったので分割します。 歴史関連は9冊です。信長&戦国時代が大目かな。今月読んだ本のライトノベル編小説編あります。

日本の女性名―歴史的展望』は大作すぎて自宅に置けそうにない。著者の専門以外の時代について一部俗説そのままだったりしますが、これだけ調べ上げられてると圧巻です。

すり替えられた天皇―「長屋王の変」と聖武帝の謎』、本題である「長屋王の変と聖武天皇」は半分以上先にならないと出てこないという。それまでは著者の自論である飛鳥・奈良時代王朝交代説の概説。一般の日本史とはまったく違う話なのでついていくのが大変です。伝奇小説のネタ元に使うのがよさげ。

源平合戦の虚像を剥ぐ―治承・寿永内乱史研究』は源平合戦を貴族的社会と中世武家社会との戦いという通念を根本から覆させるものです。戦術・戦略や城郭、兵の動員や兵站にいたるまで、治承・寿永の乱を検討しています。「奥州征伐」が政治的・儀式的なものだったことへの指摘は、私はこの本で始めて知りました。

源義経』『戦国時代の大誤解』『江戸日本を創った藩祖総覧』は雑学本。『戦国時代の大誤解』であまりにもドラマ上の演出と創作について目くじら立ててるのを見ると「そこまで怒らなくても」と思うのですが、向こうからすると「現実と虚構の区別がつかなくなった人たち」にそれだけ困らされてるんだろうなあ、と思いました。

信長の戦争―『信長公記』に見る戦国軍事学』『だれが信長を殺したのか』『「本能寺の変」本当の謎―叛逆者は二人いた』は信長中心の本。『だれが信長を殺したのか』はタイトルのわりにはトンデモ入ってません。『「本能寺の変」本当の謎』は、確かに指摘どおり本能寺の変前後は妙な話がありますなあ。

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2007年3月に読んだ本小説編

今月読んだ本リストと、簡単な感想をば。今月は読書量が多かったので分割します。 ライトノベル以外の小説。今月は4冊です。ライトノベルはこちら

宇月原晴明をデビュー作から読んでいるせいか、『安徳天皇漂海記』が「薄い」と感じてしまうまずい事態になってます。キリスト教異端も錬金術もイスラム忍者も出てきませんもん。とはいえ「三種の神器」に含まれていない神器がでてくるあたりはなんとも。

天王船』その宇月原晴明のイスラム忍者が出てくる作品『黎明に叛くもの』の外伝短編集。私は『黎明に叛くもの』を単行本でしか読んでませんが、たしか四分冊で出た新書版に収録されていたものじゃなかったかな。その後『黎明に叛くもの』は文庫版が出たんですが、京極夏彦の作品級に製本技術に挑戦しています。短編の中身は、宇月原晴明の他の作品にもつながっていそうなものばかり。

読み違え源氏物語』は源氏物語を主題としていろいろな切り口で書いた短編集。冒頭の夕顔の段をミステリとして読む、という趣向の安楽椅子探偵形式の「夕顔殺人事件」にはやられました。まあ後の巻のことを考えるとつじつまは合いませんけどね。「かの御方の日記」の葵上がツンデレすぎて萌えます。

トワイライト〈4〉牙は甘くささやく』、またスタートアップ遅いのかな、と思ったらいきなり! 2か月分が空白になってるという演出もいいです。

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2007年3月に読んだ本ライトノベル編

今月読んだ本リストと、簡単な感想をば。今月は読書量が多かったので分割します。 まずはライトノベル(少女小説含む)。12冊。久しぶりに結構読んだ。

身代わり伯爵の冒険』と『キスとDO-JIN! 王子様はカリスマ大手!?』は別に感想を書いたとおり。

ユスティニアの花束』はアダルシャン・シリーズの外伝短編集。物語的には前日譚や中盤までの時間軸の話が中心です。

繙け、闇照らす智の書 幻獣降臨譚』と『猛れ、吹き荒ぶ沖つ風 幻獣降臨譚』は「幻獣降臨譚」シリーズの3巻と4巻。積読になってました。読み始めればさくさく読んでしまうんだけどねえ。 聖獣を使役することを決意したアリアですが、必要な意思というのは並大抵なものではなさそうです。

黒の目覚め 赤の胎動 ウナ・ヴォルタ物語』はウナ・ヴォルタ物語第2巻。夢魔うーちゃんに振り回される毎日のフユカですが、陰謀が彼女らの身近にも……というわけで、実はこの巻までが序章だと判明。

魔王サマと勇者の私』。新人さんというあたりちと拙さも見受けられますが、カッ跳び具合はすばらしいなあ。プルトップ型の勇者の証とか、もうどうにでもしてくれ感あふれてます。

マリア様がみてる―クリスクロス』はバレンタインネタ。とうとう動いたか、という感じ。『マリア様がみてるあなたを探しに』はいつ読めるかなあ。

彩雲国物語―青嵐にゆれる月草』は紹介文に騙された。暗殺とか身代わりといった殺伐とした話じゃないですか。ストレスが饅頭では吸収できなくなって、手打ち麺と布団に発展してしまいました。

ぶっちゃけ「エルリック・サーガ」を思い出されてしまう『アレクシオン・サーガ』。退廃している王国の王子だとか、白髪色白(ただし赤眼ではない)だとか、魔剣持ちだとか……。違うところもいっぱいあるんだけどね。エルリックと比べてライトめだし。

神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン』と『神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック』は神曲奏界ポリフォニカのクリムゾン・シリーズとブラック・シリーズのそれぞれ2巻目。こっちもけっこう未読がたまってるなあ。

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小林来夏『キスとDO-JIN! 王子様はカリスマ大手!?』お嬢様腐女子のサクセスストーリー?

オンライン書店ビーケーワン:キスとDO-JIN!

キスとDO-JIN!―王子様はカリスマ大手!?』、実はあんまり期待してなかったけど、感想書きたくなるぐらいにおもしろかった。 最近『腐女子彼女。』や『となりの801ちゃん』みたいな腐女子をネタにする本がいろいろ出ていますが、そういうブームの一環なのかな?

表紙画像がネット書店に入ってないので学研公式サイトをご覧ください。表紙画像が入りました。真ん中にいる主人公が男の子にしか見えない私の目は腐れてますね。

お嬢様の鈴木七海は、マンガ執筆に勤しむ同人少女。七海は初参加の同人誌即売会でトラブルに巻き込まれるが、その窮地を救ったのは超イケメンのカリスマ大手作家だった……! 同人界の真実に鋭く切り込む!? 話題騒然★腐女子のシンデレラ・ストーリー。

主人公を挟んでる二人が、その「カリスマ大手作家」です。右側のチャパツが人気ギャルゲ原画家の片割れ(ということになっている)で思い出の「隣のお兄ちゃん」似の高橋。左側の黒髪がプロデビュー済で寡黙な「戦国武将」な西南北。上のほうにちっちゃくいるのが七海の家の過保護すぎる執事。他にも超大手カリスマ作家の「マダムバタフライ」こと蝶子なんてキャラもいます。

ヒロインが腐女子なだけあって、イケメンを見てまず思うのが「受けか攻めか」。西南北を助け起こす同級生の美形少年の様子を見て「下克上」などという単語が浮かぶあたりもうなんとも。読者の目には男どもがヒロインに対してあきらかに友情ではない好意を抱いてるのに、そういうことに想像が及ばないキャラクターである理由として「腐女子である」というのはけっこういいねえ。

同人界の真実に鋭く切り込めてるかどうかというと、私自身が同人界をあんまり深く知らないんでなんとも。とはいえ最初の方の同人誌即売会でのトラブルや心の動きは真に迫るものがあります。世間知らずで傲慢さがないヒロインなだけあって、トラブルのたびに大げさな反応を見せてしまっても好感を持てます。

この巻ではシンデレラの階段を登り始めただけ。漫画家志望のヒロインの克服すべき点がまだ残っていますし、高橋や蝶子についてもなんだか裏がありそうな感じがするだけ。続刊を待ちたいのですが、「もえぎ文庫ピュアリー」自体が三ヶ月に一度という零細レーベル。これが終わるまで持ちこたえればいいのですが。

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入れ替わりラブコメ『身代わり伯爵の冒険』

オンライン書店ビーケーワン:身代わり伯爵の冒険

第4回ビーンズ小説大賞読者賞を受賞した『身代わり伯爵の冒険』。タイトルのとおり入れ替わりラブコメ、コメディ寄りです。しかも男装。周りは美形揃い。ただし逆ハーレムではありません。シリーズになっちゃったらわかりませんけどね。

事件は、いつもと変わらない昼下がりに起きた。庶民的パン屋の看板娘で、彼氏いない歴16年のミレーユのもとに、突然現れた謎の青年――。彼から告げられたのは、ミレーユの双子の兄の大迷惑な所業と、彼女の運命を激変させる企てだった!
「あなたは身代わりになるんです。ベルンハルト伯爵のね」
かくして『身代わり伯爵』の奇妙で華麗な冒険が幕を開ける!!
第4回ビーンズ小説大賞読者賞受賞の、超王道ファンタジー!

というわけで、駆け落ちで失踪した双子の兄(顔そっくり)の代わりに隣の国の王宮に男装して出仕する羽目になった庶民派ヒロインのお話です。もちろん王宮が舞台なので宮廷陰謀劇があるわけです。

初対面でいきなり眠り薬を飲ませる男から始まって、親バカ公爵やら、怒ると机や椅子を投げつける王女(ツンデレキャラとみた)や、やんちゃにしては度が過ぎる第二王子などなど、とにかく変な人が多い。某コック隊(そういやこれもビーンズ文庫でした)を思わせる筋肉近衛隊もいたなあ。でも最高に変人なのは双子兄でしょう。こんな兄を持ったミレーユに幸あれ。

一部「小ネタが生きてないなあ」「このネタは膨らませようがあるなあ」なんてのがありましたが、概ね楽しいラブコメディでした。続刊希望。

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