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日記: 2006年12月 Archive

「宇宙戦艦ヤマト」と「大ヤマト」

asahi.com:宇宙戦艦ヤマト「ありふれた表現」 著作権侵害認めずという記事を見て、何事かと思いました。なにせ「宇宙戦艦ヤマト」といえば松本零士・西崎義展両氏で係争が起きたことでも有名なんですから。

この裁判はパチスロSANYOの「大ヤマト」シリーズに関するもの。SANYOのページで確認したら、(C)松本零士/ユウガ<「大銀河シリーズ」より>となってます。最終的に「大ヤマト零号」というタイトルでネット通販限定DVDになったもよう。

パチスロに使われている画像は松本零士絵なわけで、「宇宙戦艦ヤマト」で使われてる映像に似てるといったら似てるというかそれ言い出したら松本零士の女性キャラは全部似てるというレベル。

 清水裁判長は「宇宙を戦艦が飛行することはアイデアにすぎず、著作権法の保護対象ではない」と指摘。宇宙戦艦ヤマトの外観は、艦首に発射口があることを除けば、戦艦大和のプラモデルにも似ているとして、「ありふれた表現だ」と述べた。

 また、乗組員などの人物について「アニメの登場人物は顔や服装などの細部の違いで相当に異なった印象を受ける」と指摘し、著作権の侵害は認められないとした。

まだ判例集には出てないみたいです。

追記(2007/01/05):判例集に入りました。平成17(ワ)16722号損害賠償事件平成16(ワ)13725号損害賠償事件の2つ(両方ともPDFにつき注意)。

原告は東北新社、被告は13725号の方が三共だけでなくビスティ(パチスロ機「大ヤマト」他開発)、インターナショナル・カード・システム(PS2用ゲームソフト「FEVER7」)、アニメーションソフト(「大ヤマト零号」の制作・販売)、16722号の方は三共とビスティにフィールズ(ビスティのパチスロ機を販売)になっています。

ざっと読んだところ、「宇宙戦艦ヤマト」の著作権者は西崎プロデューサー個人ではなく「オフィス・アカデミー」あるいは「ウエスト・ケープ」であり、西崎プロデューサー個人と交わした契約は意味のないもの、というのが重要。パクリかどうかってのは余談に過ぎないように思います。どうしてasahi.comはスルーしてしまったんだ?

これは東北新社にとって痛恨の判決なので、控訴するでしょう。

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Geek Hierarchy

  • Posted by: Stella
  • 2006年12月16日 20:18
  • 日記
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スラッシュドット ジャパン | 俺は○○言語のプログラマーよりは上だから、おおもとのネタ元The Geek Hierarchy | The Brunching Shuttlecocksを見て爆笑してました。

要するに「俺らはアイツらより上だ」を図式化したもので、アメリカのGeekたちの、何を下に見てるかがよくわかります。

最上位にあるのは「Published Science Fiction Writers」。プロのSF作家ですね。日本のSFはアウトカーストか伝統芸能か、ってな状態ですが、向こうではGeekの中の神的存在でしょうか。その下がサイエンスフィクション小説のファン。

さらに下はいろいろに分化してますので右からざっと説明していきます。

アマチュアSF作家ってのは、小説のファンより下の存在なんですな。プロになったりすると飛び越えるんでしょうけど。その下がファンフィクション(二次創作)作家。その下はさらに二つに分かれてます。自分をストーリーに入れてしまう二次創作作家と、エロ二次創作作家。互いに相手が下だと思ってるのが笑える。そして「自分をストーリーに入れてしまうエロ二次創作作家」ってのはさらに下、と。二次創作のストーリーに自分をモデルにしたようなオリジナルキャラクターを入れてしまうというのは「Mary Sue」といって忌み嫌われてるようです。

さてその次のライン。SFテレビドラマのファンがSF小説のファンより下に見られるのはまあなんとなく「テレビドラマより小説のほうが高尚」と思われがちなんだろうなという気はしますが、トレッキー(スタートレックのマニア)はさらに下、そしてトレッキーの中でもクリンゴン語をしゃべるようなマニアはもっと下で、クリンゴンの軍服で結婚式を挙げるようなトレッキーはもうどうしようもない……っているのかそんなトレッキー!

ビデオゲーマーよりロールプレイングゲーマーのほうが下(この場合テーブルトークRPG)、というのはアメリカなのかなあ、なんて思うわけですが、ライブアクションRPGのプレイヤーはもっと下、っていうかアメリカではライブアクションRPGが市民権あるんだな。そのさらに下の「どんな種類でも13歳のゲーマー」ってのはどういう意味だろう。

字幕を重要視するアニメファンと、字幕に頼らないアニメファンが互いに忌み嫌っていて、でも彼らは「ジャパニメーション」なんて言葉を使うアニメファンを下に、そして6歳以上なのにポケモンファンはもっと下……ってうちの息子らのことかよ(7歳と9歳)。

で、「Mary Sueを登場させるエロ二次創作作家」「クリンゴンの軍服で結婚式を挙げるトレッキー」「13歳のゲーマー」「6歳以上のポケモンファン」よりも下の存在ってのがあって、それが「Furries」。ふわふわもこもこってな意味あいですが、要するに擬人化動物漫画・アニメのことらしい。で、それがエロだと下で、スタートレックでエロな擬人化動物ものが最下層……トレッキーって虐げられてるなあ。

PDFで拡大版があります。こっちもさらに笑えます。

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