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読んだ本: 2008年3月 Archive

吐蕃に嫁した文成公主が主人公の毛利志生子「風の王国」シリーズ

以前第1巻が出たときに感想を書いたのですが、ここのところチベット情勢が話題になっているので、積読になっていたもの+4月1日発売日の新刊を読みました。

コバルト文庫から刊行の毛利志生子「風の王国」シリーズは、唐の太宗李世民の姪でありながら商家で育った翠蘭が、皇帝の娘「文成公主」として現在のチベットを支配する吐蕃王に嫁げと命令されたところから始まります。彼女が夫と出会って愛し合い、漢人王妃への反発や、統一されて間もない吐蕃国内問題などさまざまなトラブルを跳ね返していく物語なわけですが......。

あががががが、積んでいる間になんつーことになってるんだ。1巻の時に思わずいろいろ調べてしまい「うわー、チベット側伝承でいくと悲しいことになっちまうなあ。シリーズ続けてそこまでやるかなあ」と少女小説としての行き先を危ぶんでいたら、みごとに「悲しいこと」になってしまってました。

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知識のない書店員のおかげで『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』と出会う

能力開発書コーナーの一角に違うものが

書店に行ったら、ビジネス書のスキルアップコーナーの『ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?』だの『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』といったものと一緒に『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』が平積みされていました。題名見ただけで明らかにスキルアップと関係ないのがわかるだろうに。

とはいっても、こういう「書店員の誤り」以外でこの本が積まれることはなかっただろうなあ。

「フェルミのパラドックス」とは、「ドレイクの方程式」と呼ばれる地球外知的文明の存在の程度を推定する式によればそれなりに地球外知的文明が存在するはずなのに、どうして今我々は地球外知的文明と接触していないのだろう、と物理学者のフェルミが抱いた疑問のことです。それについてこの本は50の理由を上げています。ぶっちゃけSFのネタ帳。

解1としていきなり「彼らはもう来ていて、ハンガリー人だと名乗っている」が出てきて「おいおい、のっけっからネタに走るかね」と突っ込んでしまいました。なんでも、フェルミがこの疑問を抱いた時にロスアラモス研究所の同僚(ハンガリー出身)が「彼らはもう我々の間にいて、自分ではハンガリー人だと言ってるんだ」と言ったらしい。な、なんだってー!!

このエピソードについてはともかく、まじめな考察から宗教じみたもの、SF的ネタまでいろいろ取り揃えられています。たいていのネタは既出なんだなあ。

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
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2008年2月に読んだ本

2008年2月に読んだのは74冊でした。先月より16冊も増えました。12月よりも多いよ。

先月はライトノベルで既に数冊出ているシリーズを読み始めるのが多かった気がします。『鋼殻のレギオス』『ダークエルフの口づけ』『バカとテストと召喚獣』は気に入りました。

以下、読了本をAmazon.co.jpお気に入りウィジェットで。

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